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2026/01/21 00:03 |
『夏の青亭』書けました!
第七回「夏祭り」向けにぽつぽつ書いていた『夏の青亭』、無事完成しました!

『アメガタリ』以来の完全新作ですね。
最近、本にするための話に終始していたので、久々にガチでサイト向けに書いた気がします……。
(来年あたりに蒼穹と一緒に本にしたいという企みはありますが)
そして現時点で枚数が空気読んでいませんね。なんていつもの青波。

話としてはとても地味で、「俺」と自称『元神様』の小林巽が、毎年一回ぽつぽつ会話するだけという。
本当に地味だな!? 祭りどうした!?
話してる内容も、殺人事件やら行方不明やらなにやら、なんとも辛気臭い話題ばかりですが。
あ、特に本編内に説明ないんですが、「青亭」は蜻蛉(トンボ)という意味です。

一応企画ものなのでこれ単品でも読める……ようにしたつもり……ですが……(小声)。
正直自分でも書ききれてるか不安です。
登場人物二人しかいない割に、話の中に出てくる人物はざっと「俺」「小林」「檜山」「橘」それに「あいつ」っていう。
わかりづらいにもほどがありますよね!
会話だけで突き進むの、本当に難しかったです。
なら何故こんな話にした!? ってツッコミは禁止です。
「大きな物語から置いてけぼりにされた連中」の話を書きたかったんですって……。
それを企画でやろうとするな、って言われたらそれまでなんですが……つい魔が差して……。

サイト常連の方は、『蒼穹に手向けの花を』『アメガタリ』辺りを読んでれば、全体像は見えてくる気がします。
あと実は一個前の記事で色々フライングしてます(笑)。

そんなわけで、かなり自己満足な話ではありますが、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
自分ものんびり他のお方の夏祭り作品を読みに行きたいと思っております~。
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2013/08/15 01:11 | 更新記録
元神様と放浪作家と隣人たちと
【元神様と放浪作家のイビツな関係】
 
>招かれざる来訪者
 
 今日も今日とて、『元神様』小林巽は己が部屋の前で、部屋の中に人がいる気配を悟っていた。
 鍵はきちんと閉めた。窓の鍵だって完璧だ。自慢の時間把握能力と完全記憶能力を舐めてはいけない、何時何分何秒に、自分がどんな行動をしたのかは、嫌ってほど鮮明に脳味噌に刻み込まれているのだ。
 それにも関わらず、部屋の中に人がいるというこの極めて不条理な状況に、それはそれで慣れきってしまっている自分がいるのも、また事実。
 扉のノブに手をかけて、溜息一つ。そして、何度言ったかもわからない台詞と共に、扉を開け、
「飛鳥あ、勝手に部屋に入るなってあれだけ……あ?」
 ようと、したのだが。
 鍵は開いていた。実はそれはそれで結構珍しい。ほとんどの場合、侵入者は「鍵も開けずに」侵入し、鍵を閉めたまま部屋に居座るのだ。実際、ノブに手をかけたのも、鍵がかかっているのを確かめるためで、本当に開けようとしたわけではない。
 だが、あっさりと扉のノブは回り、その代わり侵入防止のチェーンが、巽の帰還を拒んでいた。
 もちろん、巽には、出掛けにチェーンをかけた記憶などない。そもそもチェーンというのは家の中に人がいて初めてかけるものだ。出て行くときにかけるものではない。
「おい、飛鳥? 何やってんだ? チェーン外せよおい」
 がちゃがちゃと扉を開けたり閉めたりしていると、部屋の中からどたばたと音がして、震え交じりの声が聞こえてきた。
「あ、ああああ巽くん! 巽くんだよね! よ、よかった、帰ってきてくれたあ……。いいい今チェーン開けるね」
 心底安堵したような声と共に、チェーンが外されて、中から顔を出したのは髭面の中年男、空想作家の秋谷飛鳥であった。どういうわけか小林家にいつも忽然と現れる飛鳥は、年甲斐もなくほとんど泣き出しそうな顔で、巽を見上げていた。
「どうした、俺様がいない間に、何かあったのか?」
「そ、そうなんだよ、聞いてよ巽くん!」
 とりあえず靴を脱ぎ、バイト先で貰ってきた廃棄の弁当をちゃぶ台の上に広げながら、背中で上ずった飛鳥の声を聞く。
「実は、さっき、チャイムが鳴って」
「出なきゃいいだろ。いつもは居留守決め込むじゃねえかお前」
「う、うん、いつもならそうなんだけどさ。チャイムが何度か鳴って、その後、扉がすごくリズミカルにノックされてさ。その合間合間で、合いの手みたいに若い男の人の声で『いるのはわかってるんですから開けてください』って聞こえてくるんだよ」
「何それ怖え」
「流石に放っておくのも怖いし、恐る恐る扉開けたら」
「開けたら?」
「あ、あああ明らかに堅気じゃないっぽい、黒スーツにスキンヘッドでめっちゃ怖い顔のお兄さんが立ってたんだよ! 巽くん、何したの!? ねえ!!」
 巽は、その言葉に思わず生ぬるい笑顔を浮かべていた。
 何となく、というより、ほとんど確信に近い心当たりがあったから。
「落ち着けって。で、そのハゲの要求は?」
「と、隣の部屋の女の子が、風邪でダウンしてるから、病人食作るために、鍋と菜箸とお玉貸してくれって」
「超人畜無害じゃんそれ」
「…………」
「…………」
「本当だ、ただのいい人だ! あれっ!?」
「きっと、今頃甲斐甲斐しく卵粥とか作ってんだろうなあ、あいつ……」
 小さな台所で、淡々と粥を煮ているスキンヘッドにスーツの男を想像する。明らかに現実から乖離した光景だが、それが、十中八九現実に起こっていることであると確信できてしまうのが恐ろしい。
 飛鳥は、恐る恐るといった様子で、巽の様子を窺う。
「巽くん、あの怖い人と知り合いなの……?」
「知り合いじゃなきゃ、鍋とか借りに来ねえだろ」
 そりゃそうだけど、と言いながらも「納得できない」といわんばかりの顔をする飛鳥の前に、幕の内弁当を差し出す。自分も好物の海苔ごはん弁当を確保しながら、補足説明を加える。
「ほら、前に言っただろ、隣の部屋の女の子、刑事なんだって」
「う、うん、言ってたね。この前ちょっと見たけど、刑事らしくない、高校生みたいな顔した子だよね」
「そう。で、さっきお前が見たハゲはその子の同僚の刑事」
「刑事!? ヤのつくお仕事の人じゃないの!?」
「俺様も最初はそう思ったけどさ」
 だが、巽は知っている。
 スキンヘッドに黒スーツでとんでもなく怖い顔をしていても。
 そいつが家事全般を得意とし、甘いものとかわいいものが三度の飯より大好きで、レース編みと刺繍が趣味の典型的少女趣味であることもあり得るのだということを。
「……世の中って広いんだねえ、巽くん」
「そうだな」
 とりあえず、飛鳥をこれ以上混乱させないためにも、真実は胸の奥に飲み込んで。
 後で隣の子の様子は見に行くべきだろう、とだけは心に決めて海苔ごはんを咀嚼する小林巽であった。




2013/08/11 21:23 | 小説断片
「アイレクスの絵空事」に「一〇〇一分の一の夜:あるいは君と千夜一夜」追加。
アイレクスの絵空事』に「一〇〇一分の一の夜」より「あるいは君と千夜一夜」を追加いたしました。

こちらは前回のCOMITIAで限定頒布した本「一〇〇一分の一の夜」に収録していた一話です。
これから不定期に全文公開していきたいと思いますので、のんびりとお付き合いいただければ幸いです。

それにしても今日も暑いですね……正直部屋から出るのも嫌でやんす……。
コミケ組の方々(創作文芸は大体今日なので)の無事の帰還を祈りつつ、とりあえず机の上だけは片付けようと思います。これでは作業もできぬ。

2013/08/11 12:35 | 更新記録
空色少年物語 22:蜃気楼閣の長い夜(3)
今日は本当に暑かったですね……。
青波は一週間夏休みに入ります。
夏休み中である程度執筆が進めばいいなあと夢見つつ、まずはちょっと目も当てられない状態になっている机の上を整頓することから始めたいです。

さて、本日の更新は『空色少年物語』本編「22:蜃気楼閣の長い夜(3)」です。

今回は、本編でも結構忘れ去られがちだった、例のあの人に関する話からのスタートです。
と言っても、彼女についてまともに語られる話は、空色ではなくまた別の話でして。
今回は、かなり誤魔化した感じで表現されております。
……きちんと語るべく、これから頑張ります。
あれは来年五月辺りには公開できればいいな……。(笑)

2013/08/10 20:39 | 更新記録
『机上の空、論。』本編「机上の空、論。(8)」追加
すみません、すっかり更新忘れてました……!!

夏の章、最終話。
机上の空、論。』本編「机上の空、論。(8)」追加いたしました!

ついに、「机上の空」の正体が明らかになりました。
そしてブルーの正体もはっきりしたと思います。
なので、それを前提にちょっとだけ補足。


2013/08/06 22:48 | 更新記録

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