ツイッターログとかそのほかメモとか。
「八束は映画とか見ないの?」
「話題になっているものは見に行くこともあります」
「おや意外」
「そうですか?」
「八束は世間の話題とは無縁かと思ってたから」
「どうして話題になるのか、今どのようなものが流行しているのか、分析するのは大事ですよ南雲さん」
「うん、やっぱり八束は八束だったな」
■ちなみに八束は単純明快なアクション系が好き。南雲は何でも見るけど、最近悲恋ものは見たがらない。
「そのわりに流行には疎いよな八束は」
「うっ」
「……まあ、分析しようとしても、理解できなきゃ仕方ないよな」
「ううう、否定できません……」
「俺は八束のそういうとこ好ましいと思うよ?」
■八束だしね。
「南雲さん、大丈夫ですか」
「だいじょばない。寒い。おうちかえりた……」
「南雲さん?」
「対策室に帰りたい」
「そんなに家が嫌なんですか」
■嫌なんだろうね……。まだ妹と仲直りしてない頃の話。
「南雲さんは……髪の毛の維持を諦めちゃったんですね……」
「事実なんだけど、その憐れみの目はやめてくれるかな? ハゲって言われるより傷つくんだけどそれ」
■南雲が傷つく数少ないパターン
「…………」
「どうしたんですか、南雲さん?」
「八束は大太刀似合いそうだよね」
「何の話ですか?」
■でも絶対に振り回せないだろってでっかい剣を持って振り回してる子とかほんと憧れる
「雪ですね」
「雪だねー」
「南雲さん、どうして泥だらけなんですか」
「うん、半分寝てたら滑って転んだ。雪の日は怖いね」
「……南雲さん、一人で歩いてると命の危険を感じることありませんか?」
「そんなことなっ」
「言ってるそばから転んでる!」
■南雲は常に眠そうにしている。
「八束は、雪は好き?」
「足元が悪くなるのが難ですが、雪自体は好きですね。積もっているのを見るとわくわくします」
「犬は喜び庭駆け回り……」
「南雲さん、何か言いましたか?」
「いいえ、何も」
■アザラシはこたつで丸くなる……。
「南雲さん、おはようございます!」
「おはよー八束。もう風邪はだいじょぶ?」
「はいっ、色々すみませんでした……」
「じゃあはい」
「はいっ?」
「お仕事」
「ってこれ南雲さんの仕事ですよね!? 南雲さんっ、アザラシ抱いてないで仕事してください!? 南雲さん!?」
■八束が風邪ひいて休んだ翌日の会話。
「やつづかー」
「何ですか南雲さん」
「仕事なんてやめておやつ食べよう、おやつ」
「この仕事、南雲さんが押し付けてきたものですよね!?」
「八束の手際ならおやつ食べたって間に合うでしょー? ほら、シュークリーム買ってきたよ」
「さっきふらっといなくなったと思ったら……!」
■その後の二人
「南雲さん、カロリーメイトはお嫌いですか」
「カロリーメイトに恨みはないよ。食感は結構好き」
「って言いながら生クリームつけて食べるんですね」
「甘くておいしい」
「それ甘くておいしいの生クリームですよね」
■カロリーメイトばかり食べる八束に難色を示した南雲との会話。
「南雲さん、どうしたんです? じっと手を見てますけど」
「やっぱり赤がいいかなって」
「何がです?」
「ネイル」
「南雲さん……」
「案外似合うかもしれないだろ」
「似合ったとしても仕事には向かないと思います」
「そうだね。休みの日にやってみよう」
「また新しい趣味が増えたんですね……」
■でも黒服黒帽子に赤ネイルとかすげー似合うと思うんだけど南雲
「南雲さん」
「どうしたの八束」
「今日、近くのスーパーでカロリーメイトの安売りをするそうです」
「ほう」
「一人五個までだそうです」
「で、俺に付き合えと」
「はいっ!」
「笑顔が眩しいなー」
■八束の主食はやっぱりカロリーメイト。
「南雲さん」
「どうしたの八束」
「それ、どうにかなりませんか」
「それ?」
「机の上の、シルバニアファミリーです」
「てへぺろ☆」
「仏頂面で言われても反応に困ります」
■てへぺろ(怖い顔で)
「南雲さん、ソファから半分落ちかかってますけど」
「暑いから少しでも涼しい体勢を探してる」
「そろそろ諦めて仕事しませんか」
「やだよ暑いもん」
■暑くても仕事をしない、寒くても仕事をしない、いい陽気だと外に遊びに行ってしまって仕事をしない。
「八束、お誕生日おめでとー」
「ふぇっ、覚えていてくれたんですか?」
「そういうのを覚えてるのは比較的得意なの。はい、ケーキ買ってきたよ」
「南雲さん」
「なーに?」
「色々理由つけてケーキ食べたいだけじゃないですか?」
「ばれたか」
■五月五日は八束の誕生日。
「八束」
「嫌です」
「せめて最後まで聞こうよ」
■南雲の提案にはろくなことがないということを学習し始めた八束
「南雲さん、爪楊枝広げて何してるんですか?」
「今日は模型の気分なんだ」
「……南雲さんって、少女趣味というより、単純に物を作るのが好きなんですね」
「そうだよー」
「で、何を作るんですか?」
「バケットホイールエクスカベーター」
「やめてください」
■南雲の本質は「ものづくり系多趣味」。あとバケットホイールエクスカベーターってこれ。
(一時間後)
「……バケットホイールエクスカベーターは諦めた」
「安心しました」
「だってこれ作ってるだけで本編終わりそうだもんな」
「メタなこと言わないでください」
■メタい。
「うさぎさん一家、未知との遭遇」
「シルバニアファミリーとガンプラって組み合わせはどうかと思います」
■怖い
「別に、彼氏家につれてきてもいいんだよ? 一度顔見てみたかったし、歓迎するよー」
「お兄ちゃん、私はともかく、はじめて見る人はその顔で『歓迎する』って言われても怖いだけだと思うの」
「あっ」
「お兄ちゃん、自覚してなかったの!?」
「めっちゃ怖いね、最近八束が全然気にしないから忘れてた」
■南雲と妹。時々南雲は自分が外からどう見られるのか忘れる。
「真さん、かわいらしくて素敵な人ですよね」
「ほんとかわいいよなー、我が妹ながら」
「……あの、南雲さん、血は繋がってるんですか?」
「待てこら。繋がってるよ。まごうことなき実妹だよ」
■南雲は兄馬鹿。年齢すごく離れてるけど普通に実のきょうだいです。
「ねむい」
「南雲さん、最近『ねむい』か『おなかすいた』しかしゃべってない気がします」
■南雲の語彙とは
「おなかすいた」
「さっきシュークリーム食べてたじゃないですか」
「ケーキ食べたい」
「甘いもの以外の選択肢はないんですか」
「八束のほっぺた、もちもちしてておいしそうだよな」
「食べられませんよ!」
■もちもち
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