・『空色少年物語』の説明をした小林と南雲
「……ってのが、大まかなあらましなわけだが」
「それって、兄貴にせよブランにせよ、誰かが最初からセイルにきちんと説明しとけばここまで拗れなかったんじゃない?」
「うるせえ! それは俺様が一番よく理解してる! ついでに、ひとつ屋根の下、妹と五年間仲違いしたままの野郎には言われたくねえ」
「それもそうだけどさー」
「つか、例の事件以来一言もまともに口利いてないとか大丈夫かお前」
「だいじょばないけど、しょーがないしねー」
・ある日の小林家
「小林」
「どうした彰、珍しいな、んなシリアスな顔して」
「頼みたいことがある。お前にしか頼めないことだ」
「な、何だよ、怖えな」
「……八束に、飯を作ってやってくれないか」
「は?」
「あいつちょっとおかしいって、毎日三食カロリーメイトとサプリメントって人生何が楽しいんだよ俺には理解できないんだけどとりあえず俺が毎日見るわけにもいかないからそれこそ週一でも何でもいいから時々八束に温かく健康的な食事を取らせてやってくれ頼むこの通りだ」
「お前、本当に食事に関してはうるさいのな……」
「……ってのが、大まかなあらましなわけだが」
「それって、兄貴にせよブランにせよ、誰かが最初からセイルにきちんと説明しとけばここまで拗れなかったんじゃない?」
「うるせえ! それは俺様が一番よく理解してる! ついでに、ひとつ屋根の下、妹と五年間仲違いしたままの野郎には言われたくねえ」
「それもそうだけどさー」
「つか、例の事件以来一言もまともに口利いてないとか大丈夫かお前」
「だいじょばないけど、しょーがないしねー」
・ある日の小林家
「小林」
「どうした彰、珍しいな、んなシリアスな顔して」
「頼みたいことがある。お前にしか頼めないことだ」
「な、何だよ、怖えな」
「……八束に、飯を作ってやってくれないか」
「は?」
「あいつちょっとおかしいって、毎日三食カロリーメイトとサプリメントって人生何が楽しいんだよ俺には理解できないんだけどとりあえず俺が毎日見るわけにもいかないからそれこそ週一でも何でもいいから時々八束に温かく健康的な食事を取らせてやってくれ頼むこの通りだ」
「お前、本当に食事に関してはうるさいのな……」
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