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2025/02/03 16:09 |
ふらぐめんと。
『久しぶり、巽くん』
「何よ志郎。帰れって話は聞かねえよ?」
『いつも言いたいとは思っているけど、どうせ言ったって帰らないだろ君は』
「うん☆」
『今、語尾に星がついたのはわかった』
「ま、そりゃともかく。俺様に直接連絡つけるってことは、実家に何かあったん?」
『何があったというわけじゃないけれど……そうだな、うちで一人、歪神を匿っている話は霧亜さんから聞いてるか』
「ああ。珍しいタイプの歪神らしいな」
『それで、風海の調停者に来てもらって「彼女」の世話をしてもらっていたんだが、ちょっとその調停者が別件でしばらくうちを離れるらしくてね』
「別に、その間くらいお前一人でも何とでもなんじゃねえの?」
『だが、やはり「彼女」も歪神とはいえ女性だ。男と二人きりというのは不安だと思う』
「なあに志郎、危うく襲っちゃいそう?」
『呪うぞ』
「う、それは俺様耐性無いから勘弁」
『なら、笑えない冗談はやめてくれ』
「あいよ。で、ちょうどよく動ける調停者のおにゃのこがいないか、って話?」
『ああ。都合上、感知能力が高い方が好ましいんだけど』
「なら、一人いいツテがある。調停者としちゃ見習いだが、条件には叶ってる」
『本当かい?」
「動けるかどうかはわからねえが、一応霧亜経由で声かけてもらうわ。そっちにも資料送るように言っとく」
『悪いね、本当ならば家を出た君に頼むのは筋違いなのかもしれないけれど』
「いやあね志郎ったら。俺様、頼まれごとは好きなんよ?」
『なら大人しく記録者を任されて欲しいと思うんだけどな、僕は』
「だって記録とかマジ面倒だろ、俺様全部覚えてるんだしさ」
『はいはいわかってるよ。それじゃ、調停者の件は頼んだよ』
「いえっさ、了解」

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たっつみんの口調まで危うく変態に引きずられかけてるいい見本(おーい)。
志郎さんは初出か。春山志郎、蒼穹Redのちょっと後から小林家に住み着いている、多分この時代は三十代半ばから後半くらいの、学者肌な無精髭のおっさん。
歪曲視としては優秀めで、小林家の主であった霞亡き後、小林家に伝わっていた役割である「記録者」を継ぐために修行中(巽が役割を蹴って家を出て行ってしまったため)。巽と違って歪神使いでもある。
この辺のエピソードはすごく綺麗に無視されているけれど、一応蒼穹に伏線が無いわけじゃないという微妙さ。

久々に現代ものが書きたいなあという戯言。
上の文章は実際には使われない予定。本編はアサノ視点ですよー。
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2010/01/20 20:45 | Comments(0) | 小説断片

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