誕生日パーティに、憧れている。
友達をいっぱい招待して、おいしいご飯にかわいいケーキ。年の数だけのろうそくを吹き消す瞬間は、主役になれる。そんな、当たり前の誕生日パーティ。
だけど、そのささやかな夢が叶ったことはない。
みんな、みーんな、「その日は田舎に帰るからごめんね」って言う。家に残ってる子なんて、わたしくらいだ。
「まあまあ、そんなにむくれるな」
と朗らかに笑う白髪のおじいちゃん。
「おや、大きくなったねえ。お誕生日おめでとう」
と頭をなでる、いつまでも若いままのひいおばあちゃん。
いつもは会えない人たちが帰ってきて、わたしの誕生日を祝ってくれる。それが、嫌いってわけじゃあ、ないんだけど。
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Title: わたしの誕生日
【蛇足】
・わかるか、お盆とかぶるとみんな帰省しちゃって遊んでくれないんだ!!
・というお盆直後に誕生日がある青波の主張。
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