「霧航士の優遇っぷりは言わずもがなですが、オレにとって一番ありがたかったのは、『任務遂行に必要な範囲での治療行為や薬品がタダで提供される』ってとこですね。何せオレの体質は病気じゃねーですから、薬がめっちゃ高くついちまうんですよ。でも、任務の遂行に支障が出るのはわかりきってて、いやあ、ほんと、霧航士適性があってよかったですよ。……本当に。ええ、薬でかろうじて『自分らしさ』を保って、その上で足を引っ張ってるのは自覚してんです。誰かに譲っちまった方が互いのためかもしれない、ってこともね。でもオレはやめませんよ。意地で勝ち取った椅子なんです、ここで退くのはアーサー・パーシングの名が廃るってもんですわ」
========================
Title: 霧航士アーサー・パーシングの独白
========================
Title: 霧航士アーサー・パーシングの独白