んだろうなー。
平積みにされていたのを迷わず購入してしまった、
「2005年のロケットボーイズ」(五十嵐貴久)。
簡単に言えば、よくある話だ。
落ちこぼれの高校生たちが一つの目標に向かって突き進む。
ありがちな青春ものだと言ってしまえばそれまでだ。
でも。
何故か不幸続きなんだけど何とか毎日をこなす「文系」工業高校生(文系なのに工業高校にいる理由もなかなか語るに涙(笑))が、色々な事情(本人は生死の狭間を彷徨ったが、とりあえず呆れた理由)で衛星を作らされることになる。
っていう筋を読んだらこう、キュンキュンしてしまって。
あとこれ、その主人公カジシンの一人称小説なんだけどそれが異様に軽快で。
自称・楽天的ながら意外としたたかなカジシンと共に思わず一年間を駆け抜けてしまいましたさ。
とどのつまり文系なのではっきり言って何も知らないカジシンは、とりあえず退学にならないために(←)計画を実行する仲間を集めることになるわけですが。
その周囲に集った「仲間」もまた一癖二癖ありすぎるんですよ……
全然バラバラな目的で計画に集った連中なんですけど、段々とその意識が一つになっていく感覚がもう最高です。
皆、段々と本気になっちゃうんですよね。
知識・技術面で役に立てない主人公カジシンは、それでも「走り回る」ことで色んなことを成してしまうわけだし。アイツの対外交渉能力は結構凄いと思うよ。
それにしてもレインマンには泣かされた。
やばい、アイツはヤバイ。
いや、サヴァンって聞いた時にはおそらく計画に関わってくるんだろうなーとは思ってたが、まさか最初から関わってたとは! やられた。
しかも美味しいところ持って行くし。
そしてラストがとてもいい。
結局のところ、それまでの「過程」が全てだったわけでして。
全ての「結果」を前に、「寝る」と言い切ったカジシンが素敵なのです。
あの爽やかさは久々に感じたよ。
やっぱり青春ものはいいなー。好き。
あと今日は二冊読んだ。
「禁書売り」(築山桂)
土曜にNHKでやってる「浪花の華~緒方洪庵事件帳~」の原作ですね。
実は青波、最近は時代物も読むようになってます。
……とゆーか、マザーが時代物しか買ってこないから自然とそうなるんだよ。
とはいえ今回は自分で買ってきました。
やっぱり「男装の麗人」にひかれて(弱っ)。
やっぱり左近さんかっこいいなー。
でもこっそり章はいい男な気がします。
つかほら、青波は学者が好きなので章は問答無用で好きなんですよ。
一度のめりこむと周囲の音すら気にならなくなる、そんな学者さんに憧れる。
江戸ものしか読んでなかったので大坂が舞台ってのも新鮮。
いやまあ、全然地理関係とかわからない人なんですげー適当に読んでましたが。
青波、地理・歴史は全然ダメなんです特に日本ー!(←)
何しろ日文科に世界史で入った女ですからね、今は世界史もダメですが。
世界史やってけたのは正直勝田女史あたりの影響だしなあ。
ともあれ続刊も気になるので明後日過ぎたら買って来ようっと。
「魔王」(伊坂幸太郎)
兄貴……(ぼろ泣きした)
いや泣くのは間違ってる気がするんだけど、弟が空を見上げて「兄貴」って言った瞬間に涙が零れて止まらなかった。やばい。
いや兄貴がああなっちゃった瞬間も泣いたんだけど。
集団の怖さについては考えないことも無いけど。
ある意味「集団の美しさ」も知っているが故に一概に否定もできない。
ならば……「考える」。そのことが大切なのかなあと思う。
最低でも、あの兄弟は考え続けてた。
兄は深く、深く、闇の奥まで全てを疑い続けて。
弟は「考える」と言っても直感的に、己を信ずる。
何が真実なのか、何が正しいのかなんて考える必要はないと思う。
ただ、引っかからせておきたい、そんな話だなあと。
ああしかし兄貴……
平積みにされていたのを迷わず購入してしまった、
「2005年のロケットボーイズ」(五十嵐貴久)。
簡単に言えば、よくある話だ。
落ちこぼれの高校生たちが一つの目標に向かって突き進む。
ありがちな青春ものだと言ってしまえばそれまでだ。
でも。
何故か不幸続きなんだけど何とか毎日をこなす「文系」工業高校生(文系なのに工業高校にいる理由もなかなか語るに涙(笑))が、色々な事情(本人は生死の狭間を彷徨ったが、とりあえず呆れた理由)で衛星を作らされることになる。
っていう筋を読んだらこう、キュンキュンしてしまって。
あとこれ、その主人公カジシンの一人称小説なんだけどそれが異様に軽快で。
自称・楽天的ながら意外としたたかなカジシンと共に思わず一年間を駆け抜けてしまいましたさ。
とどのつまり文系なのではっきり言って何も知らないカジシンは、とりあえず退学にならないために(←)計画を実行する仲間を集めることになるわけですが。
その周囲に集った「仲間」もまた一癖二癖ありすぎるんですよ……
全然バラバラな目的で計画に集った連中なんですけど、段々とその意識が一つになっていく感覚がもう最高です。
皆、段々と本気になっちゃうんですよね。
知識・技術面で役に立てない主人公カジシンは、それでも「走り回る」ことで色んなことを成してしまうわけだし。アイツの対外交渉能力は結構凄いと思うよ。
それにしてもレインマンには泣かされた。
やばい、アイツはヤバイ。
いや、サヴァンって聞いた時にはおそらく計画に関わってくるんだろうなーとは思ってたが、まさか最初から関わってたとは! やられた。
しかも美味しいところ持って行くし。
そしてラストがとてもいい。
結局のところ、それまでの「過程」が全てだったわけでして。
全ての「結果」を前に、「寝る」と言い切ったカジシンが素敵なのです。
あの爽やかさは久々に感じたよ。
やっぱり青春ものはいいなー。好き。
あと今日は二冊読んだ。
「禁書売り」(築山桂)
土曜にNHKでやってる「浪花の華~緒方洪庵事件帳~」の原作ですね。
実は青波、最近は時代物も読むようになってます。
……とゆーか、マザーが時代物しか買ってこないから自然とそうなるんだよ。
とはいえ今回は自分で買ってきました。
やっぱり「男装の麗人」にひかれて(弱っ)。
やっぱり左近さんかっこいいなー。
でもこっそり章はいい男な気がします。
つかほら、青波は学者が好きなので章は問答無用で好きなんですよ。
一度のめりこむと周囲の音すら気にならなくなる、そんな学者さんに憧れる。
江戸ものしか読んでなかったので大坂が舞台ってのも新鮮。
いやまあ、全然地理関係とかわからない人なんですげー適当に読んでましたが。
青波、地理・歴史は全然ダメなんです特に日本ー!(←)
何しろ日文科に世界史で入った女ですからね、今は世界史もダメですが。
世界史やってけたのは正直勝田女史あたりの影響だしなあ。
ともあれ続刊も気になるので明後日過ぎたら買って来ようっと。
「魔王」(伊坂幸太郎)
兄貴……(ぼろ泣きした)
いや泣くのは間違ってる気がするんだけど、弟が空を見上げて「兄貴」って言った瞬間に涙が零れて止まらなかった。やばい。
いや兄貴がああなっちゃった瞬間も泣いたんだけど。
集団の怖さについては考えないことも無いけど。
ある意味「集団の美しさ」も知っているが故に一概に否定もできない。
ならば……「考える」。そのことが大切なのかなあと思う。
最低でも、あの兄弟は考え続けてた。
兄は深く、深く、闇の奥まで全てを疑い続けて。
弟は「考える」と言っても直感的に、己を信ずる。
何が真実なのか、何が正しいのかなんて考える必要はないと思う。
ただ、引っかからせておきたい、そんな話だなあと。
ああしかし兄貴……
PR