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2024/03/28 19:05 |
覆面作品の言い訳シリーズ
はい、毎回恒例・覆面作品の裏話(というか言い訳)シリーズでございます!
後書きに比べてめちゃくちゃはっちゃけてるのと大体が言い訳なので、
イメージ壊されたくない方は回れ右推奨でございます!(敬礼)

というわけで以下どうぞー。
 
■とりあえず作品そのものの言い訳
B12 黒鍵のエチュード
……えー、メタ話です。青波の十八番となりつつあるメタフィクションです。
前回「王道」や「ベタ」という創作する方向けの話をしたので、今回はもうちょい突っ込んで「登場人物を作者が愛すること」「物語を終わらせること」という自分的に耳の痛い話を扱ってます。自分が痛いだけの自虐ネタです。笑。

鍵盤=keyboardっていうネタだけは覆面5発表辺りから温めていて(そもそも無駄にカタカナ語を漢字に無理やり落とし込む癖がある)、それをどう表現しようかなあ、と思った結果が〆切に追われてこれだよ!
ちなみに、本当に五時間で書いて修正してぎりぎりに滑り込んでます……尺が足らなくて千文字くらい削ったのも探偵さんの一部にはバレてたっぽくてがくぶるしました。

というわけで、プロットとか真面目に切らないまま一気に書き上げてしまったために、唐突な幕切れとなってしまいました。もっと誠を出したかった!(そこかよ)
本当は所謂「館モノ」の推理小説の様相を呈していて、もっと登場人物が多くてそれぞれが事件の展開を待ってるのに何も起こらなくて、っていうお話にしようと思ったのですがどうやっても尺の都合で無理なので諦めました。
ちなみにその場合は「私」が鍵盤を叩いた瞬間一人、また一人と殺されていく展開になる予定だったんですがね!
……結果的に、今の形でいいかな、と思うことにします。笑。

冒頭の描写に関しては「全年齢のラインでどれだけそんな雰囲気に出来るか」という練習を兼ねています……練習したところで二度と使わない気もしますが! サイト内作品で普段の傾向を察していただければ幸いです。
でも、お陰さまで「官能的」という感想をいただけて、きちんと雰囲気が出せていたのかな、と嬉しくなりました。うん、冒頭だけなんですけどね。

あと作中作の内容を全く考えてなかったりするのは内緒です。い、いや、ベースは後述する『空色』なんですけど、それはあくまで発想がそこから来た、ってだけで内容は全然違いますしね。


■タイトルの話
黒鍵エチュードは地味に私のトラウマです。
発表会でずたぼろになった嫌な記憶しかないんだぜ……
ちなみに青波はショパンのエチュードでは木枯らしエチュードが好きです。
でも練習曲というカテゴリで言うならリストの超絶技巧練習曲が好きです。リスト大好きなんですけど手のサイズ的に絶対に弾けないんですよねー。

という話は置いておいて。
実は、〆切日夜11時までは、タイトルが「鍵盤上のダンス・マカブル」でした。
しかし、流石に自分が「ダンス・マカブル」とか言ったらバレバレかなあと思い急遽変更。
ダメージ16で斬首……ってネタ、結局わかる人いたのかが謎ですが。
まあ、あと変更した理由として上に書いたとおり尺の都合により殺される登場人物が減ってしまったから、というのもあります。

で、何故この内容で「黒鍵のエチュード」なのだろう、と言う質問がぱらぱら見られたのでこっそり言い訳いたします。
皆さんもご指摘の通り、タイトルそれ自体はショパンの黒鍵エチュードから発想していますが、「エチュード」というタイトルには、物語中の「私」を含めた登場人物たちの行動が、全て「シナリオの無い(=「私」によって書かれていない)お話」であり、演劇でいう「即興劇(=エチュード)」である、という意味を込めています。
あとはいつも挑戦していない描写に対する私自身の「習作」、という意味もありますが、冒頭で力尽き、ラストにはいつもの青波に戻っています!(爽やかに)
……実はタイトルでのミスリードは狙ってませんでした。タイトルって本当に大切なんだなあと改めて実感です。

ちなみに、黒鍵とかいいながら、実は後書きに出したデスクトップ用の黒キーボードは今回執筆には使っていません。(をい)
うちの執筆用ノートパソコン、白キーボードなんですよね……


■登場人物の話
これ、ここだから言えるんですけど。
昇と誠は長編『空色少年物語』のノーグ・カーティス&セイル・カーティス兄弟をイメージしています。
実は名前も奴等の名前を弄繰り回した結果です。わかるか! いやわかられると困るというかそもそも規定に反しそうだったのでわざと原型は留めてませんが。
あと性格は空色の兄弟とは逆です。空色では不器用な方が兄貴、ぼんやり系の弟。
ちなみに青波、今回のでは誠の方が好きです。(だまらっしゃい)
誠は本当は眼鏡をかけている設定なのですが、眼鏡の描写書いたら変なバレ方をするんじゃないかという疑心暗鬼に陥ってやめました。まあ、文字数もぎりぎりでしたしね!


■というわけで
こんな色んな意味でメタメタなお話ですが、読んでくださった皆様に心からの感謝を!
皆さんがこのお話を読んで、ちょっとでも背筋がぞくっとしたり、「おっ」と思っていただけたなら幸いであります。
皆、長編を放り出しておくと、夢に出るぜ……マジで……(遠い目)
……次があるならば、本当に、もうちょい愉快な話が書きたいです。笑。
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2011/10/09 13:55 | 覆面作家企画

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