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2024/04/27 06:51 |
魔道機関の話。
きっと後で世界観紹介のところに追加する。

(追記)
「物語」>「おまけ」>「セイルとディスの楽園案内」第二回追加しました。
先に「異端」や「禁忌」をもちょい詳しく説明しろと……(笑)。
というか女神の神話でも説明したらどうだディスよ。
それはディスよりセイルの方が全然詳しそうだけどなっ!
ディスは所詮禁忌機巧なもんでして。
(さらに追記)
調子に乗って第三回、神話と世界観を追加してみた。
明らかに勢いで書いたので後ほど修正すると思う。


「ディスディス、『魔道機関』について説明しろっていう青波のお達しなんだけど……」
『いや、それ俺に聞かれてもちょっと困んだよ』
「何で?」
『ええとだな……俺こと「ディスコード」が昔活躍した時代(=反転楽園紀行)はユーリス女神様がかなーり厳しい時代でな、魔道機関もほとんどが異端扱いだった頃なんだ。ぎりぎり存在したのは船と飛空艇の動力くらいか……それも超初歩的なもんだし』
「そっか、ディスって数百年前からずっと封印されてたんだもんな」
『というわけで、今日は講師をお呼びしています。魔道機関学者という肩書も持つ、鬱陶しい上に暑苦しい異端研究者ブラン・リーワード様です』
「鬱陶しいも暑苦しいも余計よ、ディス。こんな素敵な俺様捕まえて」
「そっか、ブランは魔道機関が専門なんだっけ」
「俺様天才だから本当は専門なんて選ばないんだけどな、一応建前はそういうことになってんのよ。で、俺様は何を話せばいいのかしらん?」
『魔道機関の基本的なことから。専門的なことはアンタの判断で省いてくれ、俺やセイルにゃ理解できんし』
「お、俺は少しはわかるよ! いつか技師になりたいんだから!」
『お前が技師とかマジありえねえしー』
「へいへい。そもそも、魔道機関っつーのは広義には『魔力=マナで動く機械全般』のことだ。反転楽園紀行の時代でいや一部の船や全ての飛空艇、それに理論上は魔女サンド・ルナイトが操る禁忌機兵も一種の魔道機関と言える」
『あー、サンドは発掘される禁忌機巧をモデルにして、魔力で動く機兵を大量生産したんだっけか』
「その通り。現在は工場にも魔道機関が取り入れられ大量生産体制が整ってきたし、魔道二輪とか魔道四輪も広まりつつある」
『所謂「産業革命」って奴だな』
「さ、さんぎょうかくめい?」
「ディス、そんな単語は存在しないわよ」
『へーい、悪ぅござんした』
「で、当然だが魔力とは全く違う動力を持つ禁忌機巧は魔道機関とは言わない。例えば反転の勇者様や、発掘されたままの禁忌機巧は大体そうだな。そういう機械はまず禁忌認定されちまうわけだ」
「でも、サンド・ルナイトは『禁忌の兵隊を操った』って教わったけど……」
「そこで、狭義の魔道機関の話になる。魔道機関ってのは異端研究者から見りゃごく初歩的な機械なのね。禁忌機巧のような高度な技術で作られるものじゃない……現代の人間が、自ら開発した魔法技術の一形態。女神はそう定義している」
『つーまーりー、「古代の技術が使われてたら異端」なわけだな?』
「ご名答。狭義の、一般的に言われている魔道機関は『女神に「現代の技術」として認められた機械』のことなのよ。それ故に、ディスが前にいた時代では、ほとんど魔道機関ってえのは認められてなかった」
『だが、時代で女神の裁定もちょっと緩くなったってわけか』
「時間が流れれば、人間も新しい技術を開発するもんよ。最低でも、女神はそう判断してるみたいなのよね……ま、実際には某シェル・B・ウェイヴという古代の技術を利用しながら『禁忌機巧なんて関係ねえ、俺が一から発明したんだぜ! すげーだろ俺天才だろさあ許可出せユーリス!』って言い切って女神の許可をぶんどったツワモノもいますがね?」
『シェルすげー! そんな事情だったんか!』
「えええ、シェルかっこいー!」
「飛空艇開発が他の魔道機関より先んじたのはシェルの無謀によるものよ。いやー、よく生きて帰ってきたよなあ、シェル」
「でも、その数年後には処刑されちゃったんだっけ……」
「ああ。異端研究者だってことがバレてな。いや、元からバレててユーリス側が見逃していたんだろうがその辺は別の話だ。ただ、こういう事情でシェル・B・ウェイヴを『魔道機関の父』と呼ぶ奴は今でも多い」
『俺、単に「厄介な連中の始祖」程度にしか思ってなかったわ……』
「反転とレトロスペクト(RotSE)だけ見ればそうとしか見えないわよねえ。否定はしないけど」
「否定はしないんだ……」
「否定の要素がねえのよ。とにかく、魔道機関ってのは一言で言えば『女神に存在を認められた、魔力で動く機械』のことなのよ。おかげさまで、俺たちの時代はディスが前にいた時代よりは随分便利になってるのよ」
『しかし、魔道機関は便利かもしれんが、何か問題点とかねえの? 大気汚染とか水質汚染とか……』
「でぃ、ディスが難しいこと言ってる!」
「元が魔力だからねえ、汚染の危険性はさほど大きくはねえんよ。ただ、枯渇の危険性を孕んでるのよね」
「枯渇って……魔力の?」
「そ。魔道機関ってのは、魔法に比べたら莫大に魔力を食うのよ。今のところはまだ魔道機関自体発達しきってないから試算も出せずにいるんだけど、これから魔道機関が広まっていけば、現在の世界樹のマナ供給じゃ足りなくなるんじゃねえかと俺様は危惧してるわ」
『これで魔道機関側を変えるという判断になればともかく、この世界の仕組みを知ってる連中が「女神と世界樹を変えればいいんじゃね」とか誰か言い出したらアウトだな。混乱は避けられねえ……魔女騒乱再びだろ』
「はは、さっすが元勇者の剣。よくわかってらっしゃる」
「……ど、どういうこと? 女神と世界樹を変える、って……」
『セイル、お前はわからなくていい。しっかし……相変わらずタイトロープだなあ、ここは』
「ま、その辺の事情もあって現在女神側と秘密結社『エメス』が水面下で睨みあってたりするのよねえ」
「『エメス』って影追いと別の理由でシュンランとディスを追いかけてる組織だっけ」
『しかもノーグ・カーティスが関わってるって噂の……あー、それで空色本編に続くってわけかよ』
「そゆこと。さて、こんなところでよろしいかしらん?」
『ああ助かった。それじゃあまた舞台裏で待機しててくれ、出番が来たら呼ぶから』
「くうっ、この新入りが憎い! 本当はこのコーナー俺様の独壇場のはずだったのにぃぃぃっ!」
「ま、まあまあ、ブラン、落ち着いて……それじゃあ、今日はこの辺で!」
『ははは、じゃあなー』
「きいっ、いつかその刀身ピンホールショットしてやるわっ!」
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2009/03/02 15:08 | Comments(0) | 創作記録

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